1. 未来の値段を決める取引の仕組み
先物取引とは、「今」売買の約束をして、「未来」にその約束通りに取引を行う仕組みです。
どんな目的で使われる?
✔ リスクヘッジ(価格変動の備え)
たとえば農家が「今年の秋に収穫する米を、今のうちに一定の価格で売る約束をしておく」ことで、収穫後に価格が下がっても安心です。
✔ 投機(利益をねらう)
価格の上がり下がりを予想して、安く買って高く売ることで利益を得ることもできます。
これが「トレード」としての先物取引です。
現物取引との違いは?
- 現物取引は「その場で買って、その場で受け取る」
- 先物取引は「将来の売買を今のうちに約束しておく」
つまり、未来の価格を“今”決めるのが先物取引の最大の特徴です。
2. 日経225先物ならではの魅力と注意点
日経225先物とは、「日経平均株価」という日本を代表する株価指数を対象とした先物取引です。
魅力ポイント
✔ 高い流動性
多くの人が取引しているため、いつでも売買しやすく、売りたいときに売れます。
✔ レバレッジが使える
少ない資金で大きな金額の取引が可能になるため、効率よく運用できる可能性があります。
注意すべき点
⚠ 市場の動きに敏感
- 経済ニュースや海外の出来事にもすぐに反応します。
- 思わぬ値動きが起きることもあるため、ニュースに敏感になる必要があります。
⚠ リスクも大きくなる
レバレッジの効果は裏返すと「損も大きくなりやすい」ということでもあります。使い方を誤ると大きな損失につながることも。
3. 安心取引を支える証拠金のお話
先物取引では、「証拠金」と呼ばれる“保証金”を預けることで取引ができる仕組みになっています。
証拠金とは?
✔ 取引に必要な担保
たとえば100万円分の取引をしたくても、20万円程度の証拠金で可能な場合もあります。
✔ 保証金が足りなくなると?
市場が大きく動いて、損失が出ると「マージンコール(追加保証金の請求)」がかかることがあります。
なぜ証拠金が必要?
- 投資家が必要以上に大きな取引をしないようにするため
- 万一の損失にも対応できるよう、ある程度の資金を預けておくため
✅ まとめ
9級では、これから本格的に学ぶ「日経225先物取引」への準備として、先物取引の基本的な仕組みを理解しました。
- 未来の価格を今決める「先物取引」の考え方
- 日経225先物ならではの特徴とリスク
- 証拠金制度の意味と役割
これらは、すべて後の級で学ぶトレード技術の“土台”となる重要な知識です。
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