【9級】相場ってどう動くの?

~値段が上がったり下がったりする理由~


1. はじめに

前回の10級では、「日経225先物って何?」を学びましたね。
今回は、その値段がどうやって動くのかを見ていきます。

ニュースなどで「日経平均が〇〇円上がった」と聞くことがありますが、
そもそも相場の値段は、どう決まって、どう動いているのでしょうか?


2. 値段は“売りたい人”と“買いたい人”のバランスで決まる

相場の値段(価格)は、基本的にこう決まります:

  • 買いたい人が多ければ → 値段は上がる
  • 売りたい人が多ければ → 値段は下がる

これは、朝の市場(いちば)で魚や野菜の値段が決まるのと同じ。
誰かが値段を決めているわけではなく、たくさんの人の「今どうしたいか」が集まって、値段が変わるのです。


3. なぜ「買いたくなったり、売りたくなったり」するの?

その理由は、大きく分けて4つあります。


📺 ① ニュースや出来事(ファンダメンタルズ)

  • 「景気が良くなりそう」→ 買いたい人が増える → 上がる
  • 「災害や不況の予感」→ 売りたい人が増える → 下がる

📉 ② 値動きのクセやパターン(テクニカル)

  • 「これまでここまで下がると、反発して上がることが多い」
    といった過去の形や傾向から、次の動きを予想する人もいます。

🛒 ③ 売買の偏り(需給バランス)

  • 「売りすぎて下がりすぎた」→ 今度は買い戻しが起こる(反発)
  • 「みんな買っていて上がりすぎた」→ 利益確定の売りで下がる

😱 ④ 投資家の“気持ち”(心理)

  • 「もっと上がりそう!」→ 強気で買う
  • 「これ以上下がったら怖い…」→ 慌てて売る

こうした感情の波も、相場の波に影響します。


4. 相場は“波のように”動いている

相場は、上がり続けたり、下がり続けたりすることはほとんどありません。

  • 少し上がって → いったん止まり → また下がって…
  • 下がって → 反発して → また押し戻されて…

このように波のように揺れながら進むのが相場です。
だから、相場では「上がった」「下がった」だけでなく、“いつ”その動きが起こるかがとても重要になります。


5. 「いつ」動くのか?=相場の“時間帯”に注目!

相場は、1日の中でも時間帯によって動き方が変わることがあります。

たとえば…

  • 昼間はゆったりしていたのに、夜になったら急に動き出した
  • 朝は下がっていたのに、夕方には反発していた

こうした動きには、“夜の相場”と“昼の相場”の違いが関係しています。

この“時間帯による相場の顔つきの変化”は、実は日経225先物を理解するうえでとても大事なポイントです。


6. まとめ

ポイント内容
値段はどう決まる?売りたい人・買いたい人のバランスで変動
動く理由は?ニュース・チャート・需給・感情など
相場の形は?まっすぐではなく“波のように”動く
さらに大事なことは?「いつ」その動きが起きるかを知ること!

次の級(8級)では…

「夜と昼で、相場の動きがどう違うのか?」

日中と夜間、それぞれの時間帯にどんな特徴があるのか?
そして、なぜ夜に相場が動くのか?をやさしく解説していきます。

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