~値段が上がったり下がったりする理由~
1. はじめに
前回の10級では、「日経225先物って何?」を学びましたね。
今回は、その値段がどうやって動くのかを見ていきます。
ニュースなどで「日経平均が〇〇円上がった」と聞くことがありますが、
そもそも相場の値段は、どう決まって、どう動いているのでしょうか?
2. 値段は“売りたい人”と“買いたい人”のバランスで決まる
相場の値段(価格)は、基本的にこう決まります:
- 買いたい人が多ければ → 値段は上がる
- 売りたい人が多ければ → 値段は下がる
これは、朝の市場(いちば)で魚や野菜の値段が決まるのと同じ。
誰かが値段を決めているわけではなく、たくさんの人の「今どうしたいか」が集まって、値段が変わるのです。
3. なぜ「買いたくなったり、売りたくなったり」するの?
その理由は、大きく分けて4つあります。
📺 ① ニュースや出来事(ファンダメンタルズ)
- 「景気が良くなりそう」→ 買いたい人が増える → 上がる
- 「災害や不況の予感」→ 売りたい人が増える → 下がる
📉 ② 値動きのクセやパターン(テクニカル)
- 「これまでここまで下がると、反発して上がることが多い」
といった過去の形や傾向から、次の動きを予想する人もいます。
🛒 ③ 売買の偏り(需給バランス)
- 「売りすぎて下がりすぎた」→ 今度は買い戻しが起こる(反発)
- 「みんな買っていて上がりすぎた」→ 利益確定の売りで下がる
😱 ④ 投資家の“気持ち”(心理)
- 「もっと上がりそう!」→ 強気で買う
- 「これ以上下がったら怖い…」→ 慌てて売る
こうした感情の波も、相場の波に影響します。
4. 相場は“波のように”動いている
相場は、上がり続けたり、下がり続けたりすることはほとんどありません。
- 少し上がって → いったん止まり → また下がって…
- 下がって → 反発して → また押し戻されて…
このように波のように揺れながら進むのが相場です。
だから、相場では「上がった」「下がった」だけでなく、“いつ”その動きが起こるかがとても重要になります。
5. 「いつ」動くのか?=相場の“時間帯”に注目!
相場は、1日の中でも時間帯によって動き方が変わることがあります。
たとえば…
- 昼間はゆったりしていたのに、夜になったら急に動き出した
- 朝は下がっていたのに、夕方には反発していた
こうした動きには、“夜の相場”と“昼の相場”の違いが関係しています。
この“時間帯による相場の顔つきの変化”は、実は日経225先物を理解するうえでとても大事なポイントです。
6. まとめ
ポイント | 内容 |
---|---|
値段はどう決まる? | 売りたい人・買いたい人のバランスで変動 |
動く理由は? | ニュース・チャート・需給・感情など |
相場の形は? | まっすぐではなく“波のように”動く |
さらに大事なことは? | 「いつ」その動きが起きるかを知ること! |
次の級(8級)では…
「夜と昼で、相場の動きがどう違うのか?」
日中と夜間、それぞれの時間帯にどんな特徴があるのか?
そして、なぜ夜に相場が動くのか?をやさしく解説していきます。
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