🎯 この級で得られること

「投資ってこわい」「ニュースで聞くけど、自分とは無縁だと思っていた」
そんな気持ちがやわらぎ、
投資という仕組みや金融商品の種類、そして“先物取引”とはどんなものかが自分のこととして理解できるようになります。
また、今後あなたが身につけていく「日経225先物取引」とはどういう商品なのかを、初めての出会いとして紹介します。
🧭 この級の流れ
- 第1章:投資とは?──お金に「働いてもらう」という考え方
- 第2章:金融商品の種類と特徴──代表5タイプの比較と整理
- 第3章:日経225先物とは?──この教材で扱う商品の概要紹介
- 第4章:先物のリスクと魅力──安全に使うために知っておくべきこと
第1章|投資とは?
💡 お金に「働いてもらう」という発想

1,000円をタンスや銀行に入れておくだけでは、何も生まれません。
でも、企業の株を買ったり、投資信託を通じて運用に参加したりすれば、そのお金が働いて利益を生む可能性があります。
これが「お金に働いてもらう」= 投資という考え方です。
📉 物価が上がれば、お金の価値は減ってしまう

たとえば、以前は100円で買えていた食パンが、最近では120円、130円と少しずつ値上がりしています。
同じ100円を持っていても、買える量が減っている──
これは、お金の“実質的な価値”が下がっているということです。
こうした、時間が経つにつれて物の値段が上がっていく現象を「インフレーション(インフレ)」と呼びます。
そしてこのインフレが進んでいる状況では、
お金をただ持っているだけでは“目減り”していくことになります。
✅ 投資は「危ない」ものではなく、「使い方を学ぶ道具」

投資はギャンブルではありません。
仕組みを知り、準備を整えて取り組めば、リスクと付き合いながら資産を育てていける行動です。
投資は「当てる」ものではなく、「備える」ものでもあります。
- インフレ:モノやサービスの価格が全体的に上がること。物価上昇。
- 投資:お金を運用して、将来的に利益を得ることを目指す行動。
第2章|金融商品の種類と特徴
金融商品にはさまざまな種類があります。
この章では代表的な5つを取り上げ、それぞれの特徴と魅力を整理します。
商品 | 特徴と魅力 |
---|---|
株式 | 企業の一部を所有する形で、値上がり益や配当を得ることができる。 「成長を応援しながら、自分も得る」スタイル。 |
投資信託 | 複数の商品に分散して投資できる。 専門家に運用を任せる仕組みで、少額から始めやすい。 |
債券 | 国や企業にお金を貸して利子をもらう仕組み。 比較的安定した収益を得やすい。 |
保険型商品 | 万が一の保障と、将来的な資産形成を両立した長期型の金融商品。 |
先物取引 | 将来の価格を予想して売買できる商品。 相場の動きを読みながら、戦略的な取引ができる。 |
- 株式:企業の所有権の一部を購入すること。株主は会社の利益の一部(配当)を受け取れる。
- 投資信託:投資家から集めたお金を、プロがまとめて運用する商品。
- 債券:一定期間後に元本と利息が返ってくる金融商品。
- 先物取引:将来の価格をあらかじめ決めて売買する取引のこと。
第3章|日経225先物とは?
「日経平均株価」は、トヨタやソニーなど、日本を代表する225社の株価を平均した指数です。
日経225先物とは、この日経平均を使って、将来の価格を予測して売買する金融商品です。
株そのものではなく「指数」に対して売買を行う点が特徴で、相場の方向性に対して柔軟に対応しやすい商品でもあります。
- 日経平均株価:日本の代表的な企業225社の株価を平均して算出した株価指数。
- 指数:株価や物価などの変動を、数値で表したもの。
第4章|先物のリスクと魅力
✔ 魅力
- 少額資金でも大きな取引ができる(レバレッジ効果)
- 相場が下がるときにも利益を狙える(売りから入れる)
⚠ リスク
- 相場が予想と逆に動いたとき、損失が大きくなりやすい
- 価格の動きが大きいため、短期的な変動に影響されやすい
先物取引は“怖いもの”ではありません。
正しい知識と準備があれば、投資の選択肢として十分活用できる、頼れる「道具」です。
- レバレッジ:少ない資金で、大きな金額を動かす仕組み。
- 売りから入る:持っていない商品を先に売ることで、価格が下がった時に利益を出す方法。
✅ まとめと次のステップ
- 投資とは、お金を活かす行動のひとつ。
- 金融商品にはさまざまなタイプがあり、自分に合った使い方を選ぶことが大切。
- 日経225先物は、日経平均を使って将来の値動きを読みながら取引する商品。
- リスクと魅力があり、正しい理解があれば活用できる投資手段のひとつ。
次の級(9級)では、実際に証券口座を開いて、取引の準備を進めていきます。
証券会社の選び方や、チャートを見るためのツールの使い方を確認していきましょう。
▶ 9級へ進む(リンク準備中)
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