1級|自分ルールと検証の仕組み

🎯 この級で得られること

「勝てる人」と「何年やっても結果が出ない人」。
この差は、“自分のルール”を持っているかどうかで決まります。

この級では、これまでに学んできた
「戦略」「シナリオ」「資金管理」などの知識を組み合わせて、
自分だけのトレードルールを形にする方法、
それを守り、検証し、改善していく流れを学びます。

✅ 感情に振り回されずに安定して勝ち残る。
その土台が、ここで完成します。


🧭 この級の流れ

  • 第1章:なぜ「自分ルール」が必要なのか
  • 第2章:ルールの作り方
  • 第3章:ルールの守り方
  • 第4章:検証と改善の仕組み

第1章|なぜ「自分ルール」が必要なのか

🧩 相場には「正解」がない

相場は常に変化しており、「これさえやれば勝てる」という絶対的な正解は存在しません。
昨日は通用した戦略が、今日はまったく機能しないこともあります。

そんな不確実な世界で、感情任せに判断するトレードを続けていては、
どんなに優れた分析をしていても、安定して勝つことはできません。

✅ だからこそ、「こうなったらこうする」と決めた自分のルールが必要なのです。


😣 ルールがないと、何が起こる?

  • チャートを見て不安になり、予定外の損切りをしてしまう
  • 利益が出ているのに、「もっと伸びるかも」と欲を出して失敗
  • 連敗しても原因が分からず、ただ落ち込むだけ

こうした状態が続くと、「相場に振り回されて疲れる」だけで、
自信も成長も得られません。


⚓ 自分ルールは“心のアンカー”

自分ルールがあると、「今はチャンスか?」「この損切りは正しいか?」といった迷いが減ります。
どんな状況でも、自分の指針を持って判断できるようになります。

それが、「相場に振り回されずに勝ち残る力」へとつながっていきます。


第2章|ルールの作り方

🛠 ルールは、シンプルでいい

トレードのルールは、複雑すぎると守れません。
最初は、これまでに学んだ「戦略」「シナリオ」「資金管理」の要素をシンプルに組み合わせましょう。


✅ ルールの基本形(例)

1️⃣ 使う戦略:トレンドフォロー
2️⃣ チャンスの条件:移動平均線が上向き+押し目でエントリー
3️⃣ 利確と損切り:リスクリワード比 1:2 を目安に設定
4️⃣ ロット:許容損失額(資金の1〜2%)以内に収める

このように、エントリーの根拠 → 利益確定と損切りの基準 → 資金管理までをひとつながりにしておくと、判断に迷いがなくなります。


✏ 書き出して“見える化”する

頭の中で覚えておくだけでは、いざというときに感情に流されやすくなります。
ルールは、必ずどこかに書き出しておくことが大切です。

  • 紙に書いて毎朝読む
  • スマホのメモに保存
  • チャートソフトに付箋のように表示させる

ちょっとした工夫ですが、守れる確率が格段に上がります。


第3章|ルールの守り方

🔒 「破らない仕組み」をつくる

どんなに優れたルールを作っても、それを守れなければ意味がありません。
そして実際、多くのトレーダーが「感情」でルールを破ってしまいます。

だからこそ、感情に左右されない“仕組み化”が必要です。


✅ 仕組み化の例

  • 無理にポジションを増やさない
     → ロット計算を毎回シートで確認する
  • ルール外の場面でエントリーしない
     →「やらない条件」をあらかじめ決めておく
      (例:トレンドがはっきりしない日はノートレード)
  • 損切りを先延ばしにしない
     → 注文と同時に逆指値を入れることをルールにする

🧘‍♂️ 守れなかった時こそ、成長のチャンス

ルールを完璧に守るのは簡単ではありません。
とくに最初のうちは、どうしてもミスが起こります。

🔁 大切なのは、「なぜ守れなかったか」を言語化して記録することです。

  • 焦ってエントリーしてしまった
  • 値動きが予想外で不安になった
  • ロットを減らすべき場面で増やしてしまった

こうした“失敗の記録”が、次のルール改善のヒントになります。


第4章|検証と改善の仕組み

🔍 ルールは「作って終わり」ではない

どれだけ考えて作ったルールでも、最初から完璧なものは存在しません。
相場は常に変化するため、ルールも“進化”させる必要があります。


✅ 検証のポイント

  • どんな相場でうまくいったのか?
  • 逆に、どんな相場で失敗しやすかったのか?
  • 守れたルールと、守れなかったルールは?
  • 勝率・リスクリワード比はどうだったか?

こうした情報を蓄積すれば、少しずつ「自分に合った型」ができていきます。


📝 検証ノートのフォーマット(例)

日付シナリオ実際の値動き守れた点修正点
8/1押し目買い節目を割れて損切りロット管理OK節目判断が甘かった
8/2ブレイク狙い高値更新で利確成功資金管理・損切り位置ともに良好なし

※エクセルやGoogleスプレッドシートで管理すると、分析や集計もしやすくなります。


✅ まとめと次のステップ

  • 「自分ルール」は、トレードの迷いを減らす最強の武器
  • 守る → 記録する → 見直す、のサイクルが成長の鍵
  • 小さな改善の積み重ねが「自分だけの勝ちパターン」を生む

この1級を終えれば、10級から1級までで学んだ内容が、ひとつの“自分の型”として完成します。

🎯 いよいよ、あなたの武器を磨き上げる「初段」へ──


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